お手頃パッケージツアーの食事はどう?ヨーロッパ方面の朝昼晩を公開

ウィーンツアーの昼食の魚のフライとポテト ツアーの選び方

旅の大きな楽しみといえば食事という方は多いと思います。私もそうです。パッケージツアー(パックツアー)に申し込むときにも、いったいどんな食事?口に合うかしら?足りるかな?などいろいろ気になりますよね。そこで、パッケージツアーならではの食事事情や、私がこれまで参加したヨーロッパのお手頃パッケージツアーの朝食・昼食・夕食の実例と感想をご紹介します。どんな食事がどんなふうに出てくるのか、品数やボリューム感なども含め、具体的なイメージをつかむのに役立ててください。

パッケージツアーの食事そもそも論

最初にお断りしておきます。旅先では食事にこだわりたい、海外でもレストランめぐりを楽しみたい、調べたあの店にもこの店にも行きたいと強く思う人は、もしかしたらパッケージツアーの参加そのものを検討したほうがよいかもしれません。個人手配の旅なら、3食すべてを好みのお店で食べられます。それでもツアーで行きたいという人は、一定レベル以上のレストランで食事することを明記しているツアーか、自由行動の日が多いパッケージツアーを探すという手もあります。

でも、「全食事つき」と謳うパッケージツアーが存在するほどに、食事が用意されているメリットを感じる人もたしかにいるのです。朝食はホテルでとるとしても、ランチとディナーのレストランを毎回探すのが面倒という人もいるし、普段はそう思わない人でも旅の途中でそういう気分になることもありますよね。

観光地に連れて行ってくれて、レストランを探す手間をかけずに決められた時間に入店して、その土地の名物料理を食して、次の観光地やホテルへバスで移動して・・・といった便利な旅程の中で適度に楽しむ。それがパッケージツアーの食事の価値だと私は思っています。

パッケージツアーに向いているかをチェック!気になるコミュ力の話も
時間、団体行動、食事、徒歩、お土産物屋さん…パッケージツアーに向いていないのはどんな人か、実体験をもとに正直にお話しします。初参加なら気になるほかの参加者さんとのコミュニケーションについても、10回以上の参加でわかったことを書きました。

ツアーの食事を左右するのは時間と価格

価格によって食事のレベルが違ってくるのはわかるけど、時間ってどういうこと?と思われたかもしれません。イタリアツアーを例に説明します。

イタリアには何度も行きました。美食の国というイメージがあり、私もそう感じています。ですが、パッケージツアーに組み込まれた食事がそのイメージ通りだったかというと、ちょっと違います。

ツアーで初めてイタリアに訪れたという参加者の一組と親しくなり、ミラノでの自由時間のランチを一緒に食べたときに、「美味しい!これまでの食事、想像したのと違うと思ってたけど、お店で普通に食べると、やっぱりイタリアは美味しいんだね」「グリッシーニの味も違う!」と驚いていました。きれいで洗練されたお店でしたが、特に高級店というわけではありませんでした。

後日、ツアーの食事について、現地の事情に詳しい旅行会社の方から話を聞く機会がありました。お店に自分で入って頼む料理とツアーの料理との違いは、「時間」が大きな原因だそうです。

つまり、ツアーの団体さんは食事時間が限られているので、できるだけ待たせずに提供することが求められています。そのため、パスタの麺をあらかじめ茹でておく、大量につくりおきをしておくといった、早く仕上げて出すための下準備や段取りをすることがあるとか。これを聞いて納得しました。たとえば40人のツアーが一度に入店してきて、一定の時間内に食事を済ませたいと要求されたとしたら、まずはメニューを広げてゆっくり考えることから楽しんでオーダーするほかのお客さんと同じように対応するわけにはいきません。

事情通の方からは、「ツアーではなくて個人客として食べに行けば同じお店でも美味しいんですよ」と言われました。

食事の内容を左右するもう一つの大きな要因は、当たり前ではありますが、「価格」です。

自分で旅行を組み立てるなら?を想像するとわかりやすいのですが、パッケージツアーの価格を抑えたいときにまず検討する主な要素は、飛行機とホテル、そして食事ではないでしょうか。

旅行会社でツアーを企画する人たちが、レストランのランクを吟味するだけではなく、提供する素材や皿数などで交渉を重ねたことが、価格に反映されているのは推測に難くありません。それでも、旅行後のアンケートでクレーム対象にならないよう、参加者をできるかぎり満足させる食事をめざしてくれていると私は思っています。

同じレストランに複数のツアーが入っていたときのことです。少し離れたテーブルに座っている別のツアーのテーブルに並んでいる料理は、私たちのツアーのテーブルにあるものよりも美味しそうで、しかも出てくるお皿の数が1つ多かったのを私は見逃しませんでした。同じ店の同じ時間でも、ツアーの価格帯によって内容が違うのだとわかります。

ホテルによってかなり違う朝食

夕食は、主食があって肉か魚があって、何かしらデザートもついてきます。日によって中身も変わるので、飛び抜けて美味しいわけでなくても、食事としては成立します。でも朝食はそうもいきません。品数の単調さがそのまま満足度に大きく影響します。

朝食はブッフェスタイルが多いです。他の宿泊客にまじって適当な席に座ることもあれば、「〇〇ツアーの人はこのテーブル」と決められていたり、ホテルの本来のレストランとは違う部屋に団体客が集められて朝食をとることもあります。

パッケージツアーで泊まってきたホテルの朝食でもっとも簡素、よくいえばシンプルだったのは、パンとハム、チーズなどのいわゆるコールドミールの朝食です。飲み物はコーヒーや紅茶などから選べます。

フランスのイビスに泊まったときは、温かいクロワッサンがとても美味しかったのです。特に高級というわけではないホテルでも、パンが焼きたて。個人旅行でエールフランスに乗ったときも、エコノミークラスなのにパンがおいしくて、やはりフランスだと思ったものです。

卵料理が加わると、印象がだいぶ変わります。スクランブルエッグに、カリカリベーコンやソーセージ。温かいものがあるだけで満足感がアップします。

コールドミール中心ですが、なんとか品数を増やそうとしてくれているのか、袋に入ったラスクのようなものが用意されていることもあります。朝食が物足りない母が2日連続でその袋入りのラスクをとり、偶然にも同じテーブルに座っていた人はなんと2つもとっていました。

母の世代の方々は、旅行中はフルーツや野菜を食べる機会が減ってしまうと話していました。毎朝バナナを食べる習慣のある母は、バナナやカットフルーツが用意されているとうれしそうでした。

これまでのパッケージツアーの朝食の中で、一番よかったのが、冬のドイツのツアーで泊まったホテルです。スクランブルエッグやベーコンはもちろん、たくさんの種類の野菜、サーモン、紅茶はティーバッグではなく、リーフをポットで。温かい料理とフレッシュな食材があると感激してしまいます。ツアーに組み込まれたホテルの朝食で、ここまで充実していたのはこの一回だけです。

朝食の振れ幅がなんとなくおわかりいただけたでしょうか。朝食がとても大切!もりもり食べたい!という人は、スーパーに寄れるチャンスを狙って果物を買っておくなど、自分で用意するのも検討してみてください。私はそこまで朝食にこだわりがないので特別なことはしませんでしたが、母を見ていると、朝に数種類のメニューを食べる人にとっては、簡素な朝食が数日続くと物足りなくなるようです。

帰りの空港のラウンジにバナナが置いてあったとき、母は真っ先に手に取って食べていました。

ゆっくりはできない昼食

昼食は、観光と観光の間に挟まっていて、実質的にトイレ休憩を兼ねています。次の予定が待っていて、会計の時間も含まれるため、設定されているのが1時間だったとしても、正味は30~40分くらいでしょうか。予定が押していたら、さらにせかせかモードになります。

食事つきのパッケージツアーなのに会計って何!?とびっくりした方のために説明すると、パッケージツアーの食事つきは、飲み物以外の食事を指します。飲み物だけは各自が好きなものを頼む形式が多く、自分がオーダーした飲み物の分は最後に支払います。添乗員さんが回ってきて、テーブルに置かれた伝票を見ながら「コーラを頼んだ人はいくらです」と集めてくれることもあれば、テーブルにやってきた店員さんに支払うこともあります。

昼食も夕食も、日本のように一品で完結することはまずありません。スープ、サラダ、メイン、デザートなどから2~3皿が出てくるイメージです。メインが何かにもよりますが、ほとんどの食事ではパンもあります。私にとっては適量で、ツアーに参加していた男性から「足りない」という言葉は聞いたことはないのですが、食べ盛りの男子だと足りないと思うかもしれません。その際はトイレ休憩を兼ねて寄るサービスエリアなどでサンドイッチやお菓子を買うことはできます。

急いでいても、郷土料理はきちんと組み込まれています。旅行会社もがんばって企画してくれているのだと私は思います。ヴェネツィアでイカスミのパスタ。ウィーンではカツレツ(ヴィーナー・シュニッツェル)など、その土地の名物料理を楽しむことができます。

少しゆっくりできることが多い夕食

夕食は街のレストランで食べることもあれば、宿泊するホテルのレストランで食べることもあります。後者の場合は、その日の移動も観光も終わっているので、食べ終わったら部屋に戻るだけ。次の予定に追われることがありません。

皿数や中身は、昼と大きくは変わりません。違うところがあるとすれば、時間の余裕です。

同じテーブルの参加者と話が始まりやすいのも、昼より夜です。後の予定がないというだけで、気持ちの持ち方が変わるのだと思います。もちろん、ホテルのレストランの場合は、好きなタイミングで部屋に戻ってもかまいませんが、ついつい話が弾んでしまうというシーンも多いようです。

お楽しみの自由行動の食事

自由行動のときに入るレストランやカフェの食事は、好きなものを自分のペースで食べられる貴重な機会。

スーパーで買ったものをホテルの部屋で食べるという選び方もあります。日本では見ないものが並んでいて、何より楽しいです。

自由時間の使い方については別の記事に書きました。食事の店をどう調べておくかも、そちらで触れています。

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